この記事はボクのメールマガジン『歌舞伎町のオネエから学ぶコピーライティングの極意』でご紹介した、オネエの「ワクちゃん」から学んだコピーライティングのテクニックについて、いろいろと回答しています。
最初からこの記事を読んでしまうと、よく分からないと思うのでまずはメールマガジンのバックナンバーを読んでいただければと思います。
【バックナンバー】歌舞伎町のオネエから学ぶコピーライティングの極意
目次
『ワクちゃん』が使ったコピーライティングテクニックとは?
まずボクが渋谷で出会ったオネエ『ワクちゃん』が使っていたコピーライティングの技術を一覧にしていこうと思います。
聞き慣れない言葉が並んでいるかもしれませんが、この記事を最後まで読んだら「なぞなぞ」が解けたみたいに頭の中がスッキリして、『あぁぁなるほど…!』と思ってくれるでしょう。
- すりかえ
- 希少性
- PASONAの法則
- バンドワゴン効果
- 共通の敵
この一つひとつの要素を、すごい簡単に説明してから、実際の『ワクちゃん』の会話を解説していきましょう。
まずは要素を把握していったほうが分かりやすいし、文章への面白みも2倍増しになっていきますので。
【1】すりかえ
こちらはメルマガでもご紹介しましたが、『すりかえ』ですね。
これはそのままの意味で、こちらが望むことをそのまま口にするのではなく、相手にとってメリットがある形で目的をすりかえてしまうやり方です。
こんな風に相手にメリットがある言い方で伝えると、最初の心理的な壁を越えやすくなります。
ボクの例でいうと、『ワクちゃん』はこんなかんじのすりかえをしました。
男を口説きたい(すりかえ前)
↓↓
今という時間を楽しむ(すりかえ後)
営業などのセールストークではよく使われているテクニックです。
【2】希少性
人は数の少ないモノであったり、時間的に限定感があるモノに魅力を感じる生き物です。
画家のゴッホの絵は、彼の死後にすごい価値が上がったという話もありますが、あれも彼が死んだことによってこの世に残っている絵の数に限りがあるからこそ、価値がうなぎのぼりに上がったということもあります。
まあ、死んでしまった以上は誰もゴッホ本人の書いた絵を書くことは不可能ですからね。
また、お店でも『今だけしかこの値段で提供できないんですよ…!』とか『季節限定商品です!いかがでしょうか?』っと言われたら、なんだか購買意欲がわきませんか?
これも『希少性』を利用したテクニックのひとつです。
『ワクちゃん』もオネエという希少性(?)を使って、言葉巧みにボクにせまってきました。
【3】PASONAの法則
これは聞き馴染みがないかもしれませんが、セールスするときに購買意欲かき立てる『話の流れ』というものがあるんです。
Program→問題点を明確化する
Agitation→問題点を煽り立てる
Solution→解決策を示す
Narrow down→対象客や期間を絞り込む
Action→行動を促す
こういった流れで文章や話の流れを作っていくと、人は行動をしてしまいやすくなります。
これは具体例を使って説明したほうがいいので、後で詳しく記述します。
【4】バンドワゴン効果
旅行先でも、行列をなしているお店の味を味わいたいっと思ったことはありませんか?
それは『その店の味』に魅力を感じているわけではなく、『その店が人気』だから魅力的に感じているんです。
人間は多数派に属すことで安心感を覚えたり、たくさんの人が味わっている体験を自分だけが体験していないと『損をしてる?』と思ってしまう生き物です。
バンドワゴン効果とは、そういった行列がでている雰囲気や『今!人気です!』みたいなことを語り、盛り上がりを演出することで人の行動意欲をかきたてるテクニックです。
【5】共通の敵
人は当たりさわりのないことを言っている人にカリスマ性を感じることはできません。
アーティストなどを見ていると分かるのですが、尾崎豊とかの曲も大人たちをディスっていたからこそ、思春期の若者であったり、型にはまっている大人になりたくない青年の心を撃ち抜いたといえるでしょう。
つまり、それは『型にはまった大人たち』を自分をフォローする人たちの共通敵としてしたてあげて、奴らに向かって音楽という形で立ち向かっていくリーダー的なポジションを確立したってこと。
よく『大いなる敵が存在すればするほど、大いなる見方が表れる』とも言いますが、自分のポジションを明確にして、共通敵を作ることで、結束力が増すんですよね。
そうやって自分を魅せることによって、『この人の言うこと分かる、そして他の人とは一味違う』っと思わせて、自分の言った通りの行動を促すことが簡単になっていくんですね。
お待たせしました!答え合わせの時間です!
それでは5つのテクニックを、簡単に把握していったところで、歌舞伎町のオネエ『ワクちゃん』の会話からコピーライティングのテクニックをご覧あれ。
~~~~~ここから~~~~~~~~~~
あれぇぇ、どうしたのぉぉ?
もしかして警戒してるぅぅ??
いやだぁ、確かに
私は男らしい顔の人が好きだし
あんたも良いとは思うけど、
まずは今この飲みの場を楽しむってことをしなきゃっ!(すりかえ)
→『口説かれるかも…!』という恐れをなくすために、『今を楽しむ』という目的に最初にすりかえられた。
オネエと飲める機会なんて、
あたしが言うのもなんだけど
中々ないでしょぁ?(希少性)
→確かに、「オネエとお酒を飲んだ」なんて、最高のネタになる。こうやってメルマガのネタにもなるだろうし、それもいいかもな。っと思うボク。
だから、
今を楽しまなきゃ損損!!
今を生きるために、
人間は生まれてきたんだからねぇ!(ここもすりかえ入ってますね)
はぁい、じゃあ乾杯ぃぃ♪
チンっ(グラスの音)
(・・・しばらく談笑しました。)
※ここからPASONAの法則に基づいた流れ。
あんたさぁ(ボクに言ってます)、
最近いい恋愛してないでしょ??(Program)
→いい恋愛をしていないという問題を明確化している。こうやって口で伝えられると『確かにそうかも』っと思うかもしれないし、潜在化してしまっている問題も明確化できることがある。言語化して問題を提示することがポイント。
あ、いや分かるのよねぇ。
ほら、私って男でもあり女でもあるじゃない?
だから、
両方の気持ちが分かっちゃうっていうか、
そういうの伝わってきちゃうの。
あたしって職業がら
色んな男の人を見てきたけど、
みんな女性に振り回されて、
すごい辛い思いをしてるわぁ。
まあ、それも無理ないのよぁ。
結局、男と女って違う生き物だし、
理解をしあうことなんて無理なんだなって。
だから、
男って女に執着すると不幸になるのよね。。(Agitation・扇動)
→「いい恋愛をしていない」という問題の原因が「女性に執着しているから」というポイントにあぶり出している。「男と女が理解しあうことはできない」という理由をつけていることで、説得力を増している効果もある。
僕(ジーーー)
あ、そんな目で見ないで!
別にだからといって、
オネエを肯定しろって言ってるわけじゃないの。
ただ、
最終的に幸せになりたいか、
なりたくないかだけの話であって、
手段の問題だけだと思うのよ。
ほら、私とかだったら、
普通に友達みたいな関係も築けるし、
その気になれば・・・ねぇ♪(若干ニュアンスは弱いがSolution)
→ここはハッキリとは明言していないが解決策を提示している。つまり「男も恋愛対象にいれてみてはどうか?」という解決策の提示だ。
実際にそういうことも
たくさん経験してきたけど、
みんな女性よりも良いっていうし、
かなりの人が価値観変わっちゃうのよねぇ。(バンド・ワゴン効果)
→かなりの男の人が『ワクちゃん』の手によって価値観が変わっているらしい。こうやって行列を演出したり、『選ばれています!』という演出をしている。言っておきますが、ボクは一切ぐらついていないからな。
それにさぁ、
みんな男とか女とか言ってるけど、、
なんかさぁ、
あたしそういうちっちゃい世界で
生きたくないんだよね。
私の生きるテーマは、
「人は人をどこまで愛せるか?」
ってことへの挑戦だから。(すりかえ)
→ここで若干のすりかえが起こっている。ここらへんまで来るとさすがの「ワクちゃん」も売り込み臭が強くなってきて、ボクも防御態勢に入ってることに気づいたみたいだ。だから、獲物が逃げてしまう前に目的をすりかえたんだ。ちなみにこういったすりかえも『自分の使命』などを語ると非常に聞こえがいい。
そこに男とか女とか
下世話な私情をはさむのって
スケールが小さいような気がするの。(共通の敵)
→これは男女のという狭いスケールの概念を持った人たちを共通の敵としている。『ワクちゃん』はここでミスをしているが、この共通の敵が有効なのは「そっち側」の人間にだけだ。ボクには効かない。うん、効かないぞ。
世間的なレッテルとなくして、
みんなが自由に生きられればそれでいいと思うし、
あたしもそう信じて生きてるのよね。(すりかえ)
だから、
いろんな価値観にふれることって大事よ。
あたしは歌舞伎町で
色んな男性を見てきたけど、
それだけは言えるわ。
あら、ごめんなさいぃ。
らしくもなく語っちゃったわね。
でも、今まで出会ってきた男と比較しても、
あんたがスケールの大きい人間だと
見込んで言ってるんだからね。(Narrow down・絞り込み)
→ここで若干の絞り込みをしている。「あなたにはそういう資格がある」とか「あなたならできると思って、この手紙を書いてる」とか言ったら、選ばれた感があって普通は嬉しくなるもの。普通はね。
まあ、
また何か相談にのれることもあるかもしれないし、
とりあえずLINEだけ交換しない?(Action)
→PASONAの法則の最後は、行動を促すことにある。つまり、「ワクちゃん」の今回の目的は『ボクの連絡先を入手する』ということだったのだ。ここまでの流れでPASONAの法則を有効に使えば、少なからず反応は上がる。もちろん、それでも反応しない人間もいる。(ボクだ)
え、、なによ、、
あたしからこんな連絡先交換するなんて
滅多にないのよ♪(希少性)
それに今日は楽しかったけど、
そろそろあたしもお店に行かないといけないから
早く交換しましょっ!(Narrow down)
→ここでも期間を絞って、緊急性を煽っている。
~~~~~ここまで~~~~~~~~
いかがでしたでしょうか??
正直、ボクもお酒を飲んでいたのでザックリとした話の流れしか覚えていないですが、『ワクちゃん』は知ってか知らずか男性を口説き落とすときに、こんなコピーライティングの技術を使っていました。
当然、ボクは冷静にすべてをさばき切り、LINEを交換することなく事なきを得たわけですが、こうやってコピーライティングを学んでいなかったら、もしかしたら『ワクちゃん』の術中にはまっていたかもしれません。
それくらいにコピーライティングのチカラは強力で、ビジネスに応用をしていけばものすごい収益を伸ばすことだって可能です。
また、こういった日常のシーンでも活かせる機会は増えますね!(悪用厳禁!)
ということで、今回は失礼します。
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