
ーーーーバンッ!!(ドアを開ける音)
うわぁ~ドア壊れてるし…。
アドラーの心理学に詳しいそうだな。
怒られるな~。
・人は変われる
そんなことをほざいているらしいなぁ!
アドラーの心理学は
人間理解の真理、到達点と言われてるしね。
もし誤った人間が使えば、この世は滅びてしまうっすよ。
そもそも人は変われるなんて腑抜けた寝言を
俺は信じちゃいねぇ!
人は変われます。
そして誰もが幸福になれる。
うーん。
なんか長い夜になりそうだし、熱いコーヒーでもいれようか。
ーーーそして、二人は椅子に腰掛けて、じっくりと議論することとなる。
目次
ジャギの不幸の原因はケンシロウにある?
・人は変われる
・誰もが幸福なれる
といったな。
ではこの俺も変われるとほざくのか?!
ケンシロウという男に人生を狂わされ不幸の境地にいる、このオレ様も!
そんなことは不可能だ!!
いまの自分を変えたいと思っている。
そういうことでOK?
それができないと俺の不幸は終わらない。
奴がオレ様の人生を狂わした元凶なのだからなぁ!
こんな醜い顔になることもなかった。
毎日イライラして無意味に他人を傷つけることもなかっただろう。
しかし、あんたがそうなったのにもそれなりの原因があるってことね?
人は誰しも変われる?
その理由は何だと思う?
それは奴が弟のくせに伝承者(でんしょうしゃ)になった。
兄より優れた弟なんて存在しないのに、だ!
俺の2人の兄者たちすら、俺に賛同することはなかった。
理不尽な世の中のせい、
そしてそれを教えてくれた弟・ケンシロウが俺をこんな人間にしたんだ!
その「原因」があるからこそ、いまのあんたが存在する。
そういうことでOK?
全てのことには原因が存在する。
俺だって赤ん坊のころはこんな人間じゃなかったはずだ。
こうなった原因があるって考えるのが普通だろ!
しかし、アドラーの心理学では「原因」は見ず、「目的」で考えます。
「ケンシロウがいたから、無意味な暴力をふるっている」
のではなく、逆で
「無意味な暴力をふるうために、ケンシロウという存在を作り出している」
ということになるわけ。
その目的を達成する手段としてケンシロウという存在を利用しているだけなんだ!
これをアドラー心理学では「目的論」と呼んでるんだよね。
おれはウソが大きれぇなんだ!
ジャギはいまの自分の人格や行いは過去のケンシロウとの出会いや伝承者になれなかったことによる社会への不信にあると語った。
しかし、アドラーの心理学は「目的」を考える。
著書「嫌われる勇気」では、引きこもりの少年を具体例に挙げて「目的論」について語っている。
その少年が引きこもる理由は、外に出るのが不安だからと考えられていた。
両親からの虐待を受けたり、学校でいじめを受けていたことが少年の不安を作ってしまったのかもしれない。
こう考えるのは、「原因論」である。
アドラーの心理学で言えば、この少年は「外に出ないという目的を達成するために不安という感情を作り出している」と考えるのだ。
今までの常識(原因論)を覆すような意見だが、アドラーは原因論の住人であるかぎり一歩も前に進めないとも語っており、人は変われるという前提の元「目的論」を唱えている。
トラウマは存在しない?
ついでに言うとアドラーはトラウマの存在も否定するんだ。
貴様、知っているか!?
オレ様の顔の傷がうずくたびにケンシロウの顔が思い浮かぶ。
あの日のトラウマに襲われて、どんなに辛い思いをしているかぉぉ!
しかし、その経験によって何かが決定することはない。
過去の経験に「どのような意味を与えるか」で自分の生が決まるんだ。
これがアドラーの「目的論」なんだ。
じゃあ、あの時の記憶もオレ様が
自分の目的に沿うように決定しているといいたいのか?
部下にいじられたらどう思う??
現にそのことを気にして、
もう俺の顔のことを触れる部下はいなくなったぜ。
おそらくあんたは自分の醜い顔を誰かに心配してほしい。
触れてほしくない言いつつ、
そうやって自分を大切に思ってもらうことを目的にしているんじゃないか?
そうすることで自分の個性を保ち、
ヘルメットをかぶることで少しでも
作品中に爪痕を残そうとしているんだ(笑)
その「目的」を達成するためにこの顔の傷を利用していると?
バカも休み休み言え!!
ことと次第によっちゃ貴様もタダではおかねぇぞ!
これが目的論で、あんたは自分の目的を達成している。
自分が醜い顔になった経験はトラウマではないだと…!?
ジャギは納得いかなかった。
その経験はただの事実でしかなく、そこに意味を与えているのは自分なんだと。
そして自分の醜い顔を「他者から大切にしてもらいたい」という目的のために利用しているなど、今まで「原因論」で生きてきたジャギにとって受け入れられるはずもない。
ジャギは目の前にいる青年を憎み、どこかケンシロウの影を感じるようになっていた。
ジャギの部下への怒りは捏造である
部下に見られたことあるの?
ああ、一度だけあったな。
もちろん怒りが抑えられず八つ裂きにしてやったがなぁ!
怒りだよ。怒り。
あいつは俺の顔見てビックリしやがった。
どうだ?
これは「原因」ありきの行動だろぅ?
何度も言うけど、「目的」があって、その行為をしてるんだよ。
部下を八つ裂きにするために、怒った。
それだけだ。
言葉で説明すれば相手も丁重にお詫びをしたでしょ。
あんたが嫌だと思うならばそれを伝えて納得してもらえばよかった。
怒りという感情を利用し、部下を八つ裂きにすることを選択した。
これは立派な「目的」に沿った行動だ。
あの時のオレにそんな余裕はなかった。
考える間もない!怒りは突発的な感情だ!
あくまでも「目的」を達成する手段であると。
なんとアドラーの心理学では「怒り」すらも、目的を達成するための手段であると考えるのだ。
そうなるとジャギの「怒り」はどんな目的を達成するためのものなのだろうか?
ケンシロウへの怒り、北斗神拳への怒り、自分の醜い顔への怒り。
様々な「怒り」と共生してきたジャギにとって、アドラーの心理学はとても納得できるものではなかった。
なぜなら、怒りとは自然に発生し、時にはおさえることができないものである。
今までの常識を覆すアドラーの心理学を疎ましいと思う反面、どこか興味を持ってきている自分に気づき始めるのであった。
ジャギよ、「このまま」でいいのか?

僕は人は変われると言った。
もちろん、あんたも変わることができる。
じゃあ仮にオレが北斗の長兄・ラオウのような存在に変われるとでも言うのか!?
もちろん、その強さや傍若無人さも魅力ではある。
なぜか偉大な人として、世間での評判も良い。
強さと名誉、全てを手に入れた男と言っても過言ではない!
そうじゃなくて、話を聞いてね(笑)
もちろん、こういう願いは誰もが持っていると思う。
しかし、あんたは「あんた」であっていいんですよ。
こんな醜い顔になり、中ボスクラスのキャラなのに雑魚扱いされている。
言ってしまえばオレ様はモブだ!モブ!!
もし幸せを感じることができないのであれば
「このまま」のあんたでいていいわけがない。
アドラーの心理学は勇気の心理学とも言われているんだ。
お金や才能、ルックスなど自分が与えられたモノばかりみる癖がある。
僕らは与えられたものをどう使うかが大事なんだ。
ジャギは北斗の長兄・ラオウのようにはなれない。
そんなことはジャギも分かっていた。しかし、自分は自分のままでいいだと…?
そんなことを言われたのは始めてだった。
だが、自分という人間がどんな人間かは、自分が一番知っている。
こんな綺麗事を言うアドラーはとんだペテン師だ。
ジャギはそう思った。
てめぇの不幸はてめぇ自身が選んだもの?
貴様の言っていることは、ただの偽善だぁ!
今は暴力が支配する世界なんだ。
生まれながらに体の弱い奴、強い奴がいる。
「なにが与えられるか」に執着しない奴なんていやしねぇ!
貴様の理論は、机上空論。偽善者の考え方だ!
現実がなにか変わると思う?
現実問題として、オレには兄者のような力もなければカリスマ性もない。
どうあっても「いま」オレ様が不幸であることは変わりない!
オレ様が不幸から抜け出すことなど無理なのだ。
自らの手で「不幸であること」を選択しているからだ!
不幸を自分で選んでいるだと!
そんなバカなことをする理由がどこにある!?
その性格も不幸であることもね。
自らの不幸は自ら選んだものだと…!?
ジャギはそんなことを納得できるはずもなかった。
一体なんのために、そんなことをする必要があるのか。
納得はいかないが、ジャギはその理由が知りたい。猛烈に知りたい。
もしかしたらこの時点で、自分がアドラーの思想に興味を持ち始めていることに気づいていたのかもしれない。
変わらないほうが落ち着く
仮に、自分で不幸を選んだ。
このことを認めたとしよう。
変えようのない事実だ!!
もはや誰が選んだかなんて関係ねぇ!!
自分の気質や性格。
アドラーはこれをライフスタイルと呼んでいるんだ。
自分で選んだもの。
だから、また自分で選び直すことだってできる!
過去や他人と比べても何も始まらない。
いまから何を選択するかはあんたの一存なんだ。
そんなことをいきなり言われて即できる奴がどこにいる!?
所詮は机上の空論よぉ!
あんたはいつでも変わることができる。
自ら「変わらない」という決心をしているにすぎない。
オレ様は変わりたい!
こんなモブキャラの立場を卒業し、不幸な現状を変えたいんだぞぉぉ!
あんたはライフスタイルを変えない不断の決心をしているんだ。
目の前に起こることにどう対処するばいいかを知っている。
そうできない未来に見通しがつかず、
不安を覚える生活に怯えている。
いまの自分がおちつくし、楽なんだ。
そのほうが安心できる。
だから変わらないという決断をしている。
変わる「不安」と変わらない「不満」。
これはジャギだけに限らず、一般社会に生きるあなたも感じているところだろう。
会社が嫌なんだけど、転職するという選択をとらない。
それは変わることによって、自分の未来の見通しが立たなくなるから。
今まで通りに生きていかないと不安である。こんな思いから変わりたいのに変われない。
そんな人が多いのではないだろうか?
幸せになる勇気
あんたが不幸なのは、過去や環境のせいではない。
もちろんケンシロウのせいでもない。
「幸せになる勇気」が。
おい、貴様。
このオレ様に勇気がないだとぉ?
机上の空論だけ言うインドアなネットユーザーにそんなことを言われる覚えはない!
インドアなのは仕事柄だから!笑
勇気さえあれば人は幸せになれる。
それがアドラーの心理学。
じゃあ話を戻すか。
選ぶ勇気がないとしよう。
手段なしじゃぁ、人間は動かせねぇぜ!!
可能性のなかに生きることはやめよう
「もしラオウのようになれたら」
という話をしたね?
なぜなら変わらないという目的のために「ラオウ」という存在を引き合いにしているだけだから。
つまりラオウを理由に言い訳をしているにすぎない。
仕事を辞めたいと思っている人がいるとしようか。
自分には才能がないから諦めてしまう。
そして何も行動を起こさない。
忙しさ、才能のなさを作り出していることになる。
そんな現実に直面したくない。
忙しさや才能は言い訳に過ぎない。
たとえこの理由がなくても、他に理由を見つけるだろうね。
モブキャラだから、
ラオウみたいになれないから・・・。
貴様死にたいのか…!?
まずは前に進んでみる。
だが、歩きだす勇気さえあれば到着する場所がある。
人生を複雑にし、幸福に生きることを困難にするんだ。
この醜い顔、不幸な現実。
全部てめぇが悪い!
悔い改めろ!
そんな上から目線の心理学ってことかよ!
アドラーの心理学は「これまでの人生になにがあったとしても、今後の人生をどう生きるになんの影響もない」という考え方なんだ。
過去でも未来でもない。
「いま、ここ」を生きるための心理学というわけね。
アドラーは他の誰でもなく、あなたが「あなたのまま」ライフスタイルを選び直せばいいと語ります。
「もしも~だったら」の可能性なかに生きることで安心を得ることは簡単だ。
しかし、それで何かが変わるのだろうか?
ほんの一歩でもいいから踏み出してみる。
踏み出した先に何があるかは分からないが、間違いなく過去のライフスタイルではないあなたがそこにいるはずだ。
後日改めて…?
しかし、まだオレ様は納得したわけじゃねぇ。
兄弟はいるのか??
こうしてジャギはアジトに帰っていった。
彼がこの後、変われたかどうかは定かではない。
しかし、ジャギにもこの物語を見たあなたにもアドラーの心理学を少しでも理解していただけたかと思う。
幸運になる決め手は勇気にあるのである。
あとがき

今回はアドラーの心理学と北斗の拳のジャギのパロディー物語をご覧いただき、ありがとうございます。
この物語は著書「嫌われる勇気」の第一夜目にフォーカスした内容となっています。
もちろん、アドラーの心理学をこの物語だけで語り尽くすことはできないし、僕自身も完全に理解できていないでしょう(笑)
しかし、僕はこのアドラーの心理学に非常に興味を持ったし、感銘を受けました。
それと同時にあまりにも今までの常識と違う面が多く、なかなか理解できなかったのも事実です。
自分なりに噛み砕いて、アドラーの考え方を多くの人に伝えたいと思い、こんな物語を作ってしまいました。
もしこの物語をキッカケにアドラーの心理学に興味を持った方は、是非手にとって読んでみることをオススメします。
本書のボリュームは第一夜から始まり、たしか第四~五夜くらいまで続きます(テキトー)。
果てしなく深い内容に混乱してしまうかもしれませんが、幸福を追求する上で一度読むことをオススメしたい本ですね!
北斗の拳も僕は好きなので、読んでくれればと思います(笑)
ちなみにジャギはこんなポップなキャラクターではないですw
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました♪
数年前まで田舎でくすぶっていたサラリーマンだった僕が、たった1つのブログを作ったことで人生が変わりました。
副業で始めたブログビジネスで、週1回だけ働いて月24万円の収入を得られるようになり、今ではストレスフリーな毎日を送れています。
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